座正月

 ランカスターで迎える元旦。薄曇り、日中時々陽がさすものの気温は低い。氷点下2〜3度か。昨日は車のエンジンをかけようとしてキーをさしこんでも凍っていてしばらく回らなかった。

 家に籠もっていて、寝正月ならぬ「座正月」。正月らしいことは、朝お雑煮を食べたのと、お昼時にウィーンフィルニューイヤーコンサートをTVで見たことぐらい。指揮者のバレンボイムは『美しき青きドナウ』の演奏前に英語で平和祈念のメッセージ、Middle Eastにjusticeがなされますように、と結ぶ。その前、ハイドンの『告別』第4楽章の演奏があって、これは演奏中に楽員が次々に退出してしまうという余興にもなっていて、指揮をしながら落胆していく様子が笑いを誘い、BBCのコメンテイターが「彼はパントマイムの名人芸も披露しました」などと言って褒めていた。その余興でオケで最後に残った一人(指揮者は「もう君だけが頼りだよ」といった身ぶりをする)は中東系の方と見受けられた。

 この地での滞在期間もいよいよ残り3ヶ月となった。計画したままでやれずにいること、行きそびれたところ、たくさんあって、優先順位をつけておかないといけない。

以下の写真は、暮れに撮ったもの。ロンドン塔の外側にある特設スケートリンク