グラスミア

 1月は約束の仕事が立て込んで机に向かうことが多かった。その中身の多くは日本にいてもできることが大半だったものの、生じうるさまざまな「所用」を身勝手にシャットアウトしてしまえるのが(義理を欠いてしまうとはいえ)「メリット」といえるか。もっとも、4月の「現場復帰」にともない、思わぬ係をふられて、個人的にはとんでもない事態になってきた。

 土曜日、今年初めて湖水地方におもむく。グラスミア湖とライダル湖の間のせせらぎから出発して、ロッホリッグ・フェル(Loughrigg Fell)にのぼる。この時期はシーズンオフで、ワーズワスのダヴ・コテッジやライダル・マウントの住居など、閉館中なのだが、ウォーキングめあての人がけっこういて、public pathはほどよくにぎわっている。
 山腹からグラスミア湖を見下ろす。曇っていたのがしだいに青空が見えてきて、それが湖面に映っている。

  湖畔のワーズワスのお墓がある教会の隣にジンジャーブレッド屋さん(Sarah Nelson'sという老舗の小さな店)があって、これは開いていた。

 ランカスター大の職員のAdrianは、実家に帰るときはかならずここに来てジンジャーブレッドを買って母親へのおみやげにするのだとのこと。
私も1箱買う。店員はなぜかメイド服を着ている。