小浅間

 土日は久しぶりの休み。土曜の午後は眼科へ。今年はいっそうの目の酷使と不摂生がこたえて、右目の視力が悪化、ものが歪んで見えるという具合の悪い事態(典型的な黄斑変性の症状)になったので、眼底検査をしてもらう。院長先生(女医)に診断結果の説明と食餌療法のアドバイスなどを受けたのだが、話が診断から勤め先の大学の話(保険証でわかる)にずれこむ。なんでも親族のなかに大学創立に関わった方がいて、自分の姉妹もみなそちらに進学したのだけれども、医学部がなかったので自分は行かなかった、それで卒業生ではないのだがたいへん愛着を持っている。創立者の教育理念はたいへん先駆的で偉いもので、云々……後ろで控えるアシスタントの方々がそわそわしはじめたが、院長先生、かまわずに教育論を熱く語られるのだった。終わって診察室を出ると、待合室の患者の数が倍になっていた。
 それが済んで、久しぶりに軽井沢に。日曜日、146号を上がって峰の茶屋まで行き、小浅間山に登る。上りで1時間程度の軽い山だが、なにぶん運動不足なので、明日きっと筋肉痛になることだろう。頂上から浅間山がよく見えた。

 下山して、山荘にもどり、月曜日のラテン語の期末テスト問題の作成。この科目は、新学期早々に不測の事態で本来の担当者が持てなくなり、緊急措置として今年一年限りで引き受けたもの。余分な負担なのだが、最近はラテン語のテキストをゆっくり読む余裕もなくて、基本的な文法事項も抜け落ちていく一方なので、自分自身のブラッシュアップにはなる。前回までに生き残った受講生は15名。ぜひ全員クリアしてもらいたい。