平和利用?

9時半出勤。事務局長、課長3名と(1人ずつ)打ち合わせ。2時限目、イギリス文化講義。イギリスにおけるキリスト教の展開の続きで、17世紀以降のイングランド国教会と非国教会の諸派、高教会・低教会、福音主義、オクスフォード運動といった基本的な項目を話し、続いて話題を変えて中世の彩飾手稿本やゴシック建築のカテドラルなどについて、スライドで解説。午後、1〜2時半、学務部長室で執務。2時半から個人研究室で学生との面談2件。午後4時、英文学科長と共に再入学希望者との面談。

3月以来、駅のキオスクで週刊誌を毎週数誌買い、電車で読むということが習い性になってしまった。そういう習慣は平時にはなくて、思い出すと、これはオウムのサリン事件以来かもしれない。『週刊現代』の最新号(6/18号)は、「市場空前の大アンケート 原発やめますか、続けますか 一流企業トップ100人、有識者50人に聞く」なんていうのをやっている。「原発は停止すべき?」という問いに、大企業の返答が「回答を控えたい」「お答え控えさせていただく」、「社長の確認がとれない」といった、予想されるとおりの回避の返答ばかりで、特集としてあまりぱっとしたものではないが、「有識者」の回答のなかで(こちらは「段階的に停止」という回答が多い)、佐藤優が、「答えられない」として、コメントのなかで、「原発開発によって得られる核兵器開発の基礎体力が日本の安全保障に対して与える影響」について専門家がきちんと議論をするべきであると述べている。原発核兵器の関連に直に言及している発言として目を引く。中曽根が旗をふって国会で原子力開発の予算案を衆院に通したのが1954年。確かにこれが隠れた動機として当初からずっとあったのだろうな。