ルシアン・フロイド
終日自宅で『愛と戦い…』関連の仕事。
画家のルシアン・フロイドの訃報(7月20日没、享年88)。英国の各紙でobituary、追悼記事がいろいろ出ている。『ガーディアン』の"Lucian Freud - a life in pictures"という特集などおもしろい。「英国の画家ルシアン・フロイドは射るようなまなざしと妥協のない裸体画で知られていた」という見出し。
そこでは紹介されていないが、私が好きな一枚は《パディントンの室内》(1951年)。
リヴァプールのウォーカー・アート・ギャラリーに常設展示されているこの絵のモデルは、社会主義者でアイルランド・ナショナリストのハリー・ダイアモンド(1908-96)。1979年に同ギャラリーを訪れたダイアモンドは、この絵が描かれた状況をスタッフに回想していて、いちばん大変だったのはモデルとしてこのポーズを6ケ月間続けさせられたことだったという。