猿を見る

 山荘で編集作業の続きをしていると、「パン、パン」という小さな破裂音と、「こらこら」と威嚇する声。
 地元の「猿の監視隊」がエアガンをもって猿の群れを民家から森のほうに追い払おうとしているのだった。
 監視隊は猿を見失ったようで、それがこちらのほうにやってきた。

 庭先で遭遇するのは初めてで、マニュアルどおりにするなら威嚇して追い払わなければならないのだが、おもしろいものだからついしばらく観察してしまう。
 これは監視隊が把握している「K群」のようだ(この地域「さる・くまねっと」などというサイトもある)。5匹確認。子ザルも混じっている。刈り取った草の中からなにやら実を見つけて食べていたりする。悠然としていて、完全にヒトを(というか、私を?)なめている。


 明日出勤のため、夕方帰宅。文化史教科書は遅延気味であったが、スケジュールが厳密に決まってきて、9月中旬の刊行が確定、今後の予定を電話で編集者と相談。まだ済んでいない作業を思うと、いまからけっこうハードになる。