サーカスをみる

 昨夜は緊急の編集関連の仕事を片付けてから深夜床に就いたのだが、寝るまえにちょっとと思って手に取った読みさしの伊集院静の『いねむり先生』を読みだしたら、先生の話があまりにも興味深いものだから、結局最後まで読んでしまい、気が付くと夜が白み始めていた。
 それであまり寝られなかったが、10時に家を出て電車を乗り継ぎ、昼過ぎに京葉線舞浜駅下車(駅前など、液状化の名残が目につく)。家人に付き合い、東京ディズニーシーにて、シルク・ドュ・ソレイユの舞台を鑑賞。今朝も新しいゲラが届き、それどころでないのだが、1か月前にチケットを予約してあり、1か月前はいまごろ時間の余裕があるだろうと甘い予測をたてて付き合う約束をしていたのだった。重力に限りなく逆らおうとするフランス版サーカスはよくできていて、久しぶりに綱渡りや空中ブランコ等のサーカス芸を見て感心。演出の趣向に見られる独特なオリエンタリズムを気にしなければ(こういうのを見る方々は通常気にしないものであろうが)、十分に堪能できるものだろう。そのあと、チケットがディズニーシーのアトラクションも見られるものとのことで、本会場に入ってみる。イタリア風のちゃちいファサードがなんともいえない。土曜日ということで、若い人たちを中心ににぎわっている。ひとつ1時間以上待ってインディージョーンズのものを試すが、この1つでもうすでに疲労困憊。あとはぶらっともときた道を引き返して帰路に。イェイツの詩の一節が脳裏をよぎる。

 That is no country for old men.

 夜帰宅すると今日のうちにメールをいただいているが、明日お返ししますので、また関係諸氏ご了解のほどを。