小野二郎『ウィリアム・モリス通信』

こんな本を編んだ。

ウィリアム・モリス通信 (大人の本棚)

ウィリアム・モリス通信 (大人の本棚)

ウィリアム・モリス――ラディカル・デザインの思想』(中公新書、1973年)の中公文庫版が昨年改版されて、それもすぐれたモリス評伝なのだが、1973〜74年の在外研究をへて書かれた一連のモリス論(とその周辺の装飾芸術論)のほうが質が高い。しかしそちらのエッセイ群はアクセスが限られている。それを精選したエッセイ集をかねがね出したいと願っていて、ようやく実現したのが著者の没後30年の年ということになった。
版元のHPをのぞいたところ、トピックスのページに編集担当者による紹介文がアップされている。これ、とてもいい文章。