身捨つるほどの祖国はありや

9時20分に出勤。打ち合わせ3件。2時限目、イギリス文化演習II。映画『アナザー・カントリー』を材料にした発表。担当者は、同性愛、パブリック・スクール、冷戦とスパイといったトピックで纏めた。発表者がディスカッション・テーマを指定して、周りの数人ずつで討議をして、それをみなに報告するという時間を毎回設けている。今回は、同性愛をあなたはどう思いますか、またガイのような国を裏切るスパイというものをどう思いますか、といった問いだった。報告されるなかに、必ず冴えた意見が出てくる。あとでAnother Countryとうタイトルの含意について問題を投げかけるのを忘れていたことに気付く。お昼休み、ラーメンと食べたくなって、護国寺近くのお店まで行く。午後2時、文学部教授会。3時50分、文学研究科委員会。終わって、イギリス文化研究関連の学科科目のカリキュラムチェックリスト作成のため、同僚と打ち合わせ。6時半、文学部長、教務資格課長らと代講措置のことで打ち合わせ。8時半まで残務。帰路、人身事故の影響で、帰宅が10時過ぎとなる。

木島始の詩を思い出す。

たおれたひとの
たましいが
うたえなかったもの
ゆめみよう


銃よりひとを
しびれさす
ひきがね ひけなくなる
歌のこと