2008-01-01から1年間の記事一覧

冷戦モダン

ランカスターはここ数日好天つづきで、寒さもそれほどでもない。年末年始は遊びまわりたいところだけれども、2つほど約束の仕事の締め切りがあって家にこもりがち(関係者各位へ、遅くなりましたが進めています)。 1週間前、身内が一人訪ねてきたので、そ…

霧のウィンダミア

ランカスターはここ数日天気はよいが、気温は低く、特に夜はたいへん冷える。11月下旬から夜は氷点下になるのが普通で、今朝は雪が降った。 そんな寒い中、日曜日に湖水地方を歩く。市内に住むイアン、スー夫妻のお誘い(イアンはランカスター大の物理学の教…

サーチ・ギャラリー

何件か用事を片づけにロンドンに上京。ランカスターほどではないにせよ、雨模様のロンドンもかなり寒い。 合間を見て、1ヶ月前にオープンしたサーチ・ギャラリー(Saatchi Gallery)を見学。広告代理店の経営者でお金持ちでアート・コレクターのチャールズ・…

マンチェスター

今回の一時帰国はマンチェスターからパリ経由で成田へというエールフランス便を利用。行きは早朝、帰りは夜遅い到着ということで、ランカスターから車でマンチェスターに行き、行き帰りを空港近くのホテルに投宿(駐車料金こみで格安だったので)。 戻ってき…

一時帰国

10月末から10日間ほど日本に一時帰国、日程を無事に終了してまたランカスターにやってきた。 今回の一時帰国は、ランカスター大の英文科の教員二人(キース&トニー)を招いて、東京、大阪、京都で講演会やセミナーを開くのに、企画責任者として同行するため…

アイ・コンタクト

悪天候の土曜日。朝、近所のSparにGuardian(土曜版は付録がいっぱい)を買いに行った以外は、家で仕事。来週後半から一時帰国するのだが、その際の行事が増えてしまい、関西でのある会では講演の通訳をするということに行きがかり上なってしまった。その場…

ボーダー・カントリー

先週のウェールズ旅行について。夏に一度スノードン山に登ったので、ウェールズは二度目になるが、今回は南東部カーディフ、そして「ボーダー・カントリー」へ。イングランド北西部のランカスターからカーディフまでは、高速道路を使っても(途中休憩が入る…

町へ

ウェールズ旅行から戻って調子を崩してしまい仕事が滞ったが、週の後半に徐々に立ち直る。一年で秋が一番快調なはずなのに、これは予定が狂った。 土曜日の午後、徒歩にてランカスター・シティ・カウンシル(市役所)を訪れ、The National Coalition Buildin…

減量に苦労する

概ね悪天候。配管工事人が来て、シャワーのタブを修理してくれる。4月に入居したときから、締まりが悪くて、ぽたぽたと垂れていて、家主に対応を頼んであったののが、ようやく直してもらえた。入居当初は漏れるのが気になっていたが、すぐにどうでもよくなっ…

ラスキン・セミナー開講

ランカスター大学にて、ラスキン研究セミナーシリーズ2008-2009の開始。第一回はセンター長となったスティーヴンによるイントロダクションのあと、アメリカのラスキン研究の最長老ヴァン・エイキン・バードの新しいエッセイ「ラスキンと彼の『よき師匠』ウィ…

秋晴れの日に髪を切る

今日のランカスターは久しぶりに秋晴れ。大学内の理髪店にて、およそ3カ月ぶりに散髪。そう腕がいいとはいえないが、便利なので。 大学は新学期が始まったところで、にぎやかになっている。中心にあるアレクサンドリア広場では、クラブの勧誘をしているのも…

『動物農場』・冷戦・アニメ

ランカスターは今日も天気が悪い。それに寒い。 前のエントリーで「明日が締め切りの原稿」と書いたが、完成稿をまだ提出しておらず。400字詰め原稿用紙にすると20枚以内の注文なのだが、あれもこれもと書いているうちに30枚に達してしまった。編集担当者と…

デイヴィッド・ロッジの最新作を読む

終日荒れ模様の天気。 明日が締め切りの原稿が最優先事項ではあるが、お茶の合間に気分転換にと思って、旅行前に3分の2ほど読み進んで中断していた小説を読み出したところ、恐れていたとおり、やめられなくなって、結局終わりまで読んでしまう。 読んだのはD…

学会のあとで、足と腰にくる

ヴェネツィアからランカスターの住居に夜遅く戻り、翌朝目が覚めると、体にガタきていることに気づく。9月半ばに軽いぎっくり腰になったのが、旅の移動の負担があって、翌日はそれが若干ぶり返してしまった。さらにその翌日には、旅行中いつも以上に酒量が増…

ヴェネツィアのラスキン学会(続)

今度の学会は、ゲスト・スピーカーによる「プリーナリー・セッション」を除いて、一か月前にそれぞれがペーパーの全文(2500〜3000語程度のfull text)を提出し、それが学会用のサイトにアップされ、当日の発表では各自その要旨を5~7分で説明し、ディスカッ…

ヴェネツィアのラスキン学会

9月25日〜27日の三日間、ヴェネツィアで開かれたジョン・ラスキンの国際会議Ruskin, Venice and C19th Cultural Travelに出席。主催はランカスター大学の(AHRC基金による)ラスキン・プロジェクトとヴェネツィア大学ヨーロッパ・ポストコロニアル研究学科。…

バーンヒルまで

スコットランド西部を旅行する。まずはグラスゴーの西ヘレンズバラにあるヒルハウス(Hill House)へ。20世紀初頭にチャールズ・レニー・マッキントッシュがグラスゴーの出版人ウォルター・ブレイキーのためにデザインした邸宅で、現存するマッキントッシュ…

ブラントウッド再訪

うかうかしているうちに在ランカスター5ヶ月目に入った。天気は一日のうちに曇って、にわか雨が降って、それから晴れて、また曇って、という感じで変わりやすい。気温は(いま曇り空の午後7時で)18度くらい、ひんやりとしている。 一昨日、兵庫在住の知人の…

ラスキン先生の「罵倒プレイ」

今日は午前中大学に行ってラスキン・センター長のキースと秋の学会の打ち合わせをしたあと、家に戻って翻訳作業。目下かかえている翻訳仕事としては、RW論集の翻訳のプロジェクトがあって、これも徐々に進めているが、今日はもう一件のラスキンの方。浩瀚…

ラスキンとブルームズベリ派の不安

7月18日〜19日の二日間、ランカスター大学で開かれたジョン・ラスキン関連の学会に出席(Persistent Ruskin: Aesthetics, Education, Social Theory 1870-1914)。 ラスキンの美学、教育、社会思想のインパクトを(著作のみならず、教育者としての活動、セン…

デザイン会議、ルイス、ハマスホイ

ロンドン、ノリッジと回って、1週間ぶりにランカスターに戻ってきた。ノリッジはイースト・アングリア大学Sainsbury Institute for the Study of Japanese Arts and Cultures主催の2日間のコンファランス(Words for Design: A Comparative Study of Design …

モーカム湾を歩いて渡る

ランカスターの北に面するモーカム湾(Morecambe Bay)は遠浅で、干潮時は湾の東半分ぐらいが徒歩で渡れてしまうほど。ただし、この湾の地理をよく知らない者には非常に危険で、油断して貝を採っているうちに潮が満ちてきて(満ちるスピードは速いらしい)溺れ…

Politics and Letters覚書

Raymond Williamsが編集に関わった雑誌Politics and Lettersの揃いが古書カタログに比較的安価で出ていたので注文したところ、本日届く。Clifford Collins, Wolf Mankowitzとの共同編集。揃いといっても、1947年から1948年まで4号という短命の雑誌。2&3号は…

読書室

今週は昼間はラスキン・ライブラリーに通い、リーディング・ルームにて資料読み、夜はEURO2008をTV観戦という規則正しい毎日。ラスキン・ライブラリーは今年開館10周年、先月その記念式典が開かれた。ランカスター大の正面入口を入ってまず右手に目に入るの…

花粉予報

日本では花粉の飛散はすでにシーズンを終えているようだが、イギリスでは真っ盛り。TVでもPollen Forecastのコーナーなどあり。BBCの花粉情報を見るとスコットランド北部を除けば今日もイギリス全土に高い濃度で花粉が散っている。そのせいだけではないけれ…

Fellwalk

快晴の日曜日、Lancaster Fellwalkersの会に参加。fellとは北イングランド、およびスコットランドで高地の丘陵地帯を指す語で、フェルウォーカーズはそこを歩く「山歩きの会」ということになる。2週間前に続いて二度目の参加で、今回は中級コースAに加わって…

牛のいる風景

在外研究なのでこちらでしかできないような資料調査などに従事するのが本筋であるのに、こちらにやってくる前に済ましておくべきだった原稿その他がまだいくつか残っていて、それに費やす時間がばかにならない。その関係の日本語の資料が足りなくて、よけい…

界隈

写真は住居がある通り。当初、大学のキャンパス内の寮を探したものの、4月からというのは(こちらの学事歴では半端で)空きが見つからない。さて、どうしようかと思っていたところ、今年の3月まで当地に滞在していたYさん(ワーズワース研究者)のご紹介で、…

どの花粉?

ランカスターに住んで早2ヶ月。3月までの東京での過剰な仕事の反動のためか、4月はおおむねボーっと呆けているうちに日が過ぎ、5月に入って、そろそろ気合いを入れなければと思って、多少動きだしたものの、まだ本調子でありません。そうこうするうちに、目…