書棚の回復

 昼まで家で仕事。午後3時に大学。学務少々、常務理事とある件で1時間ほど打ち合わせ。そのあと個人研究室で書棚の復旧作業。引出付きの鉄製書棚のひとつ(その下半分)が3月の大震災以来空かなくなっていたのだった。オスカー・ワイルド関係がけっこう入っている。ワイルドで秋にシンポをやらないかというお声がかかったものだから、なにができるか考えようと思ったところ、書棚のトラブルを思い出したのだった。なんとかせねばということで、苦心の末(重い本が地震で扉のほうにはさまって開かない、わまり無理をすると本がいたむ)、ようやく開けることができた。5か月間そのままにしていたというのはいかに研究生活から遠くにいるかを物語る。久しぶりにワイルドの書簡集など手に取る。その作業の際、棚の側面の床上にオーウェルの『一九八四年』の原書初版本が転がっているのを見出して慌てる。これも地震の際に上の段から落ちてそのままになっていたのだった。8時過ぎに帰宅。