ロンドンに激しい雨が降る

 9月4日(日)昨日と打って変わってかなり激しい雨。おまけに地下鉄は一部運休(事故でもなんでもなく、日曜なので)。通常ならベイカー・ストリートからバービカンまで直通なのだが、その線が全部運休のため、バスを乗り継いでロンドン・ウォール周辺まで。少し歩いてミュージアム・オヴ・ロンドンへ。特別展London Street Photography 1860-2010を見る。この展示はこの日が最終日で、盛況。カタログは以下のもの。

London Street Photography 1860-2010 (Museum of London)

London Street Photography 1860-2010 (Museum of London)

そのあとミュージアムの常設展をざっと見て回る。印象に残ったひとつが画家マイケル・ジョンソンの《ヴァィアダクト》(1998年)。



 ブレア政権初期の国営くじ(ナショナル・ロタリー)の政策を風刺した一枚。ホウボーンのヴァイアダクト(高架橋)の上に、国営くじの恩恵を受けるアート・カウンシルのアーティストたち(左側)、橋上中央付近でミレニアム・ドームの模型を手にするピーター・マンデルソン(彼の主導で推進されたドーム建設の資金の大半は国営くじだった)、その後ろに羊のピクルズ漬けの瓶を手にするデミアン・ハースト、あと、意味がよくわからないが目を引く牛やら馬。そして橋の下にはロトの購入者であるしょぼくれた人びと。
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 ネットで日本の新聞各紙を検索し、ざっと日本の様子(台風の被害のことなど)を見る。MSN産経ニュースは、経済同友会代表幹事(製薬会社社長)の講演内容を「原発は50年先に必ず貢献」という見出しで伝えている。「日米仏の原発先進国は協力を推進すべき」であり、2050年に世界の人口が93億人に達する、「技術移転などで人口増の対応に貢献するのは先進技術国の義務だ。原発は必ず50年先の世界のエネルギー需要に貢献できる」。国内のエネルギー政策では「国際機関が安全性チェックをしたうえで、定期点検中の原発の再稼働が必要だ」と強調。
 首相交代を機に、脱原発の世論に対して巻き返しを図るキャンペーンが盛んになってきた。
 You Tubeに出ていたドイツの放送局の番組。削除されていたのが再びアップされている。日本のマスメディア(特にテレビ)では決して報道されない(そのこと自体問題なのだが)ところを突っ込んで伝えている。URLは以下のとおり。削除されないうちにご覧になるといい。
 http://www.youtube.com/watch?v=VpdrvozDJJo